はちみつの種類は蜜源の花によって分けられており

「単花蜜」
「百花蜜」

に大きく２つ分けられます。


「単花蜜」は名前の通り、大部分を１種類の花から採れたはちみつで
「百花蜜」は百の花と書くように複数の花から採れたはちみつです。


はちみつの独特の味や香り、色は
ミツバチが集める花の種類によって変わり、その数は数え切れないほどあります。


たとえ同じ花から採れたはちみつでも
採蜜する場所やその年の天候によって
微妙な味わいの差が出てくるのが自然ならではの証です。

「百」の「花」という漢字のとおり、いろいろな種類の花から採れたはちみつで、
「ひゃっかはちみつ」と読みます。

最も一般的な種類のはちみつになります。

採蜜される場所が同じでも気候や時期によって
色、香り、風味が異なります。


まろやかでコクがあり、様々な花から取れた蜜であることから
単花蜜と比べると複雑な味わいがあると言われています。


そのまま食べても、トーストやヨーグルトにかけたり
料理やドリンクにもオススメのはちみつです。


最も一般的なはちみつで収穫できる量も一番多いです。

アカシアはちみつは

「はちみつの女王」

と呼ばれ、人気の高いはちみつです。


アカシアは白色の蝶形花を小枝から房状に咲かせます。

やさしい香りで、クセが少なく、サラリとした上品な味わいです。

色は淡黄色で、どんな食材とも相性が良く、合わせやすいはちみつです。


クセがないので、料理・スイーツ・ドリンクなど
何にでもオールマイティーに使うことができます。


はちみつが苦手な方でも抵抗なく食べられるはちみつだと言われています。

りんご蜜は字の如く、リンゴの花から作られています。

リンゴの開花期間は約10日間と短く、収穫量が少ない希少なはちみつです。


りんごはちみつの特徴は
濃い黄色をしていて、リンゴのさわやかな酸味と味わいを受け継いでいる点が特徴です。


リンゴ花はちみつは味わいにクセがなくそのまま食べても美味しいです。

アカシアと比べるとフルーティな味わいだと言われています。

そばの花はから作られてはちみつです。

そば処である長野県で多く収穫されます。

はちみつの色は濃い褐色で、強い香りと黒砂糖に似た深いコクと独特の風味があります。


花粉由来のフラボノイドを含み、はちみつの中でも
カルシウム、鉄などのミネラルやビタミンが含まれ
体によい栄養素が多いのが特徴です。


香り、風味ともに非常にクセが強いので
そのまま食べるにはあまり向いていません。

しかし味の濃い料理にコクを足すために使われること多いようです。


日本ではそば蜜はメジャーではありませんが
フランス料理では必需品になることもあるようです。

またクセの強い風味が牛乳、チーズにも良く合うと言われています。

トチは山の中に多く自生する自然木で、5～6月に花が咲き、収穫されます。


色は淡い黄色で、クセが少ないフローラルな香りと
野山を感じさせるコッテリとしたコクがあり
濃厚で柔らかな甘さが特徴です。


食べやすいはちみつであるとされ、アカシア蜜に近い味わいです。

独特の香りがあるので、コーヒー、ヨーグルト、紅茶、パン、チーズによく合います。

みかんを連想させる爽やかな柑橘の香り、オレンジ色の蜜が特徴です。

製品による差はありますが
香りが強めのものが多いので柑橘の香りが好きな方におすすめです。

一般的なはちみつよりも酸味が感じられ
さっぱりした味わいを特徴としています。


そのまま美味しく食べられるはちみつですが
みかんみつは紅茶と最も相性のいいはちみつと言われています。

菩提樹から採れたはちみつもハーブ特有の香りがします。


ミントのような鼻に抜けるさわやかさの中に
ほど良い甘みがあり、色は淡い黄色をしているのが特徴です。


甘すぎないのでチーズやトーストと合わせたり、お菓子作りにも重宝しますが
手軽にお湯に溶かすだけでも香りや味わいを楽しむことができます。

あざみはちみつは、濃い黄色ですが
味は少なくクセがなく雑味もありません。


比較的甘味が強いのでバジルやオリーブオイル、チーズと組み合わせることで
あざみの花のはちみつ本来の風味を存分に堪能できるでしょう。


また、クセがなくどんなお料理にも合わせやすいため
調味料としても活躍します。

はちみつの種類と違いについて解説しました。

まだまだたくさんの種類のはちみつが存在していて
今回は代表的なはちみつを紹介しました。


用途や好みに合わせて、お気に入りのはちみつを見つけてみてはいかがでしょうか？


食べ比べてみると色、風味、味の違いに驚くはずです。