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“信州の民間療法!?秋の果実「カリン」は咳止めや風邪予防に効果がある!?”

信州の特産品「カリン」

肌寒い季節になると黄色く色づくのがカリンの果実です。
カリンの果実の旬は10月初旬~12月初旬で、店頭に並んでいる姿を目にしたことがある人は多くはないでしょう。

このカリンですが、のど飴の材料として使われているのはよく知られていると思います。

実はこのカリンですが、信州では咳止めや風邪予防として、飴だけではない様々な形に加工され、多くの人に親しまれています。
 

信州のカリンの名所

諏訪湖畔のカリン並木 https://horti.jp/14553
信州の特産品とされているカリンですが、信州の諏訪地域で特に親しまれています。

諏訪地域にある諏訪湖の湖畔にはカリン並木があり、
約140本程植えられていて毎年訳4トン程度の収穫量があります。

またカリンは市木にもなっていて、マスコットキャラクターや路線バスの名前にも使われ、
市のシンボルとなっております。

出典:https://horti.jp/14553

なぜ信州の民間療法と言われているの?

カリンの特徴として、食物繊維、ビタミンC、タンニン、アミグダリンなどの栄養を含み、
不溶性の食物繊維も豊富なので便秘予防や有害物質の排出に役立つ効能があるといわれます。
さらにカリン独特の香りの元となっている成分には、のどの痛みや咳によいとされる効能があるとされています。


そんなことから昔から信州ではカリンを加工し食べることで、風邪や病気の予防の民間療法として慣れ親しんできたのです。

信州の「カリン」は「カリン」ではない?

カリンとマルメロの論争の新聞記事 
カリンは信州の諏訪地方で特に多く収穫され、様々な形に加工されていますが、
実は収穫されるほとんどは「マルメロ」という果実です。

なぜ「マルメロ」を「カリン」と呼んでいるかというと

江戸時代からカリンを栽培しており、生産量は日本のトップだったようです。
そんなカリンを使った加工業が発展していくにつれ、「カリン」なのか、「マルメロ」なのかという議論が起こったようです。
そこで専門家へ名称の鑑定を依頼しました。


その結果は「カリンに非ず、マルメロである」との回答だったようです。


しかし

・長い間「カリン」と呼ばれてきている
・加工食品も「カリン」で宣伝している
・諏訪地域には「カリン」として定着している

以上のことから、名称の鑑定以降も諏訪地域では「マルメロ」のことを「カリン」と呼んでいます。
慣れ親しんだ呼び方をを変えることができない…ということだったのですね。

出典:https://medicinalfruits.jimdo.com/

カリンとマルメロの違いは?

カリンマルメロ違い 
・分類が違う
カリンもマルメロも同じバラ科の落葉小高木です。
しかしカリンはカリン属、マルメロはマルメロ属というように分類されます。


・見た目が違う
カリンは表面がつるつるしていますが、マルメロは表面に綿毛が生えています。


・実の固さが違う
カリンとマルメロの実は両方とも固いのですが、比べてみるとマルメロの方が少し柔らかいです。
そのため加工用にはマルメロのほうが使いやすいと言われています。


・葉のカタチが違う& 花も違う
かりんの葉は縁がギザギザしている&花が濃いピンクです。
一方マルメロの花はマルメロの葉は縁がギザギザしていない&花が淡いピンクです。


このように比べてみると違いが意外とありますよね。

出典:http://www.roamin.jp/public/goods-show-detail/rid/g61530681

カリンとマルメロの似ているところ

カリンとマルメロの違うところを紹介しましたが、カリンとマルメロには共通するところも多くあります。

・味が似ている
カリンもマルメロも味が似ていて、生で食べるととっても渋いです。


・香りも似ている
カリンもマルメロも、独特の甘い芳香があります。
カリンもマルメロも未熟のものは室温で管理しておくと追熟が進むので、甘い香りが漂うようになりますよ。
室温でもなかなか腐らないので、インテリア&芳香剤として楽しむ方もいます。


・食べ方が似ている
生食では両方とも食べられないのですが、加工することで素晴らしい風味になります。


・薬用効果が似ている
カリンは、漢方薬として喘息の治療やせき止め、利尿・疲労回復などに利用されていている果物です。

マルメロも同様に古くに咽喉痛、赤痢、腸の出血などに利用されていました。
芳香のもととなっている精油成分(トリテルペン化合物)が、のどの炎症緩和に関係があるとされています。

このように似ている点が大変多いことからカリンもマルメロも同様に扱われていても不思議ではないですね。

美味しいカリンの食べ方は?

カリンを使った加工食品
ここまで紹介したカリン(マルメロ)ですが、生食には適していません。
ではどのようにして食べると美味しいのでしょうか。

実はシロップ漬けや砂糖漬けにして食べても大変美味しいです。

カリン独自の香りはもちろん、食べるとちょっとシャリッとした食感があり、タルトなどにしても合いそうな味です。
食感的には少し固い洋梨といったイメージに近いのではないでしょうか。

他にもカリンエキスとして、水、お湯、炭酸、お酒で割ったりして楽しむことができるものあります。

原田商店オンラインショップ

まとめ

今回はカリンについて紹介しました。
寒くなる季節にはピッタリではないでしょうか?
信州の民間療法として親しまれている「カリン」をもし見かけた際はぜひ手に取ってみてください。

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