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世界を救う「昆虫食」!?なぜ今「昆虫食」が注目されているのか?

昆虫食が注目されている背景

2021年現在、世界人口は約77億人にものぼっており
さらに2050年には95億人以上にまで増加することが予想されています。

この急速な人口増加の背景には
長年発展途上にあったアフリカ諸国やアジアの
目覚ましい経済発展があると考えられています。


しかし、その一方で急激な経済成長に食糧生産が追い付けなくなり
今や世界各地では深刻な食糧危機が起こりつつあります。


また、地球温暖化を進行させている重大な要素の一つとして
近年特に問題視されているのが牛や豚などといった家畜の飼育です。

中でも牛はオナラやゲップの排出時や
反芻行為(一度胃に入れた食物を吐き出してまた咀嚼する消化行為)の際に
大量のメタンガスを発生させることや飼育のためには
莫大な量の餌が必要となることなどが問題視されています。


そしてそれらが出荷時に排出される排気ガスなども
環境破壊を深刻化させる一因だと考えられています。


国際連合食糧農業機関(FAO)は
地球上における温室効果ガス排出量の18%は畜産によるものであり
途上国の発展に伴い今後もその値はさらに増加していくと推測しています。


これらの世界的な危機を救うために白羽の矢が立てられたのが、昆虫食であったのです。

昆虫に含まれる栄養とは

昆虫には豊富なたんぱく質が多く含まれています。


また昆虫の血液に含まれるタンパク質を構成するアミノ酸は
牛や豚などの哺乳動物に含まれているたんぱく質のアミノ酸によく似ていることが分かっています。


その他にも
・昆虫の血糖はトレハロースで構成されており栄養価が高いこと
・昆虫の脂肪は現代人が日常的に摂取する油に近いこと
・昆虫にはビタミン・ミネラルが豊富に含まれていること
などが判明しています。

近年でではロカボといって、炭水化物を良質なタンパク質に置き換える食事も注目されています。


そういった意味でも昆虫食は

「栄養価が高いのは分かったけど、昆虫って雑菌とかは大丈夫なの?」

と心配な方もいるかもしれませんが基本的には昆虫も肉や魚と同じように
加熱すれば雑菌なども消滅させることができます。

そのため昆虫を食品として摂取することに関しては何ら問題はないと言えるでしょう。

世界における昆虫食の歴史

人が昆虫を食べるようになった明確な起源は実は明らかになっていません。

しかし人類が誕生して間もない頃には
昆虫食は貴重な栄養源として重宝されていたと考えられています。

それはどこの国においても同様で
中国の古い書物にはシロアリの卵の塩辛で客をもてなしたことが記されている他に
古代ギリシャや古代ローマにおいてもセミなどを食べた
という記録が残されていたようです。


特に、度々大発生するサクトビバッタによって
農作物を食い荒らされる被害を受けることの多いアフリカ北部では
荒らされた農作物の代わりにサバクトビバッタを
非常食として食べることで飢饉を防ぐ対策をとっています。


ちなみにアジアでは前述した中国の他に、タイ、ベトナム、ラオスなどの一部地域において
今なおタガメなどを日常的に食べる文化が残っています。


このように、現代にも昆虫食が浸透している地域や民族は残っているものの
それ以外の国や地域では日常的に昆虫を食べることはあまり一般的ではありません。


理由としては、文明が発展するにつれて昆虫以外の食材が豊富になったことが考えられています。

日本の昆虫食の歴史

原田商店 蜂の子花九曜煮 *昭和天皇も愛して缶詰と言われています。
世界から注目されている昆虫食ですが、実は日本では古くから昆虫食を食べられてきました。


中でも「イナゴ」、「蜂の子」はソウルフード的に親しまれており
特に長野県等の海のない山間部では
たんぱく質が豊富貴重な栄養源として頻繁に食されていました。

特に「蜂の子」は昭和天皇が好んでよく食べたという逸話も残されております。


そして現在でもこれらの地域では、郷土料理として
蜂の子の甘露煮・塩炒め、イナゴの佃煮などが親しまれています。


しかし上記以外の地域においては、日本人にとって昆虫食にはあまり馴染みがなく

それでも近年では都内に昆虫食専門レストランがオープンしたり
昆虫食への理解を深めるためのワークショップが開催されたりと
少しずつ昆虫食を国内に普及する動きが拡がっています。

今後昆虫食が普及していくための課題とは?

昆虫食の普及において乗り越えなければいけない何よりも大きい問題は
「心理的ハードルや偏見」です。

今まで記述したよう日本で昆虫食は歴史もあり、聞き馴染みのある食べ物かと思いますが
抵抗がある人が多いでしょう。


その心理的なハードルは大きく分けて次の2つがあると思います。

見た目への抵抗

昆虫には姿形が苦手という人、そもそも見ることすら不快という人も多いため
ここをクリアしないことには昆虫食の普及は中々難しいと言えます。


しかし、近年では昆虫をそのまま食すのではなく
粉末状にしてクッキーなどのお菓子に混ぜて提供する企業も増えています。


このように加工することで見た目への抵抗感を軽減させようと工夫されています。

味への不信

食事をする上では、やはり「美味しさ」というのが重要なポイントになりますよね。


しかし、昆虫食の専門家や愛好家の間では

「蜂の子は白子のよう」「セミはナッツ風味」などと言われており
基本的にほとんどの昆虫は美味しく食べられるそうです。


このように、昆虫ごとの味のイメージが今後さらに広まれば
昆虫食に挑戦してみたいと思う人も増えてくるかもしれません。

先ほどの紹介しましたが、長野県の伝統料理である「はちのこ」は
全国に熱良いファンが多く高級珍味とされています。


見た目とは裏腹に食べてみるとい美味しいと思ってもらえるはずです。

まとめ

ここまで昆虫食への「期待されること」、「普及するまでの課題」を述べました。

今はまだ多く目にする機会はないと思いますが
通販や自販機等では購入できるようになってきました。


また次回は日本の代表する昆虫食とその歴史をもう少し深堀して紹介しようと思います。


実は「はちのこ」は昭和天皇が好んでよく食べていたともされ歴史と伝統がある食べ物なんですよ!

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